ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

変愚蛮怒

墓場の集積所のようなところを侵攻、居心地が悪い。探索に居心地なんてものを求めるのはどうかと思ったが、鉄獄を荒らしまわる。(中略)我が神への変わらぬ忠誠を誓い続けて俺も暗黒祈祷最終奥義を授かるところまで成長させていただいた。全ては俺と我が神様のおかげ、暗黒祈祷最終奥義とは暗黒の力に自身を包み込み自分自身を幽体化させてしまう。視界が真っ黒になるし体がついているという感覚もなくなると実に気味が悪いのだがこの状態だと壁を通り抜けられ敵の攻撃が緩和されると戦闘補助祈祷として最高級なのでしぶしぶ乱用することになるだろう。(中略)壁の中で生身の体に戻った。いしのなかにいる。俺は消えるのか…と思ったが、ドラゴンに噛まれるよりは痛くない程度の圧迫で済むようだ。そこでふとさっきまで戦闘中だったから極悪そうな魔術師から究極奥義の詠唱を聞く。荒れ狂う魔力の乱舞を食らい叩きつけられる。が壁が半分ほどガードしてくれたようだ。体勢を立て直し、回復したところでサーベルで切り刻もうとしたがすんでのところで逃げることにした。(中略)
ルルイエと呼ばれるところを征服することを決意。俺の脳ではとてもおよびもつかない恐怖をヒシヒシと感じる。神に祈って平常心を取り戻し、恐怖の根源をさぐる。いた…狂気を催す原子核…他に例えが見つからないし思い出したくもない。を必死に切り刻んだ。がそれはどうやらここのヌシではないようだそれと別種なのか?もういい。(中略)ヌシとおもわしき…発見。見ただけで死にそうな気がする。が、この前のは倒せたんだ。俺は懸命に最終奥義を駆使しつつ切りまくった。知性のアミュレットについてくる賢さ維持が役に立った。奴の存在自体からくる脳への障害を気のせいで済んだ。奴が断末魔をあげながら沈む…。もうここにはもう来ない。居心地の悪さは墓場の集積所を上回る。こんな嫌なところにいてアヒャらなかったのは俺の信仰心のおかげだろう。
(中略)前に会った極悪そうな魔術師をなんとか倒した。(中略)鉄獄88F…「破壊」…そう奴は探す前にものすごい速さで壁の中から現れた。ともかく破壊を止めるべく、離脱して俺は作戦を練った。奴とはまともに殴り合ったら到底かなわないが奴は仲間を呼ばない…下僕を呼んでタコ殴り…そう考えて下僕を呼ぼうとしてふと止めた。奴にはあの下僕じゃかなわない…それに呼んでも大抵まずは俺を殺そうとする連中だ。…しかたなくタイマンで戦うことにする。仙術祈祷書を引っ張り出し無敵化祈願し、サーベルで滅多切り。奴の攻撃はほとんどは無敵化で無効化しているが直撃すると世界が破壊されるように痛い。距離を取り体力回復杖を発動させ、サブウエポンとして持ってきていた魔法ロケットランチャーを撃つ、すぐ弾が切れるのでまとめて仙術祈祷でリロード。奴は全然やられるそぶりを見せなかったが根気良く無敵化しサーベルを振りまわしロケットを撃ちこむ。なんとか撃破した。余興で仙術の神を信仰していてよかったとしみじみ思う。奴が取りこんでいた宝はいらなかったが。

<破壊僧Tの手記13> ダンプ