ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl

寺院で休息中、私は拾ってきた怪しげなアイテムを片っ端からためしに使ってみた。突然炎に包まれて熱い思いをしたりと散々な目にもあったが、今後の見通しが立った。さて、寺院を調べると、ずいぶんといろんな神がまとまってまつられている。地上で聞いたことのある者もあれば聞いたこともない神もいる。聞いたことのない神の中でも、オカワル、ヴァフメット、と呼ばれる神はここでは相当の勢力らしく、ちょっと前に誰かによる新規信仰の跡が見られる。逆にネメレクス・ソベーと呼ばれる神の祭壇は妙に近代的だが信者はあまり集まっていないようだ。私は職業上死体をいじくるため、そのような行為を嫌う神様は信仰するわけにはいかない。さらに死体を神に捧げたくはなかったので、迷ったすえ私はイレデレンヌル様を信仰することにした。あまりここでイレデレンヌル様に新規信仰する者はいないようだが…
さて、休息もほどほどにして信仰のためにも本道を侵攻、および殺戮活動を開始する。途中で氷の獣になる方法を覚えたり、いくつかの有用なワンドを拾ったりしてさらに攻撃の幅が広がる。ただ、防具がないので敵の攻撃は必死でかわさないといけない。かわし損ねるととっても痛い。8Fで何者かにどつかれる。見えないが私に殺意を持っている何者かがふわふわと私に殴りかかってくる。見えない敵を相手にするのは分が悪いのでテレポートの巻物で逃げた。危なかった。このあたりから大型生物や危険な怪物がいくらか見受けられるようになる。コイツに殴られたらただじゃ済まないので、混乱雲で足止めして毒吹き矢で毒殺。などでちまちま潰していく。結局見えない敵に対処できなかったので9Fに進む。水たまりを見つける。このところじめじめした洞窟でむっすりしていた私は喜び勇んで深い水に突進していき、溺れ…ないで私の足は尾に変わって泳ぎ出した。そうか、私も人間ではなかったのか…本来なら重大な事実だったが、私は気にも留めずに回りの怪物を地味に沈めていく。そろそろお腹がすいてきたが、保存食はなるべく残しておきたい。死肉は非常にまずく衛生にも問題があるが、我慢してできるだけ死肉を食ってしのいでいた。が、とうとうハラペコで頭がまわらなくなってきた。私はしかたなくパンを夢中でかじり出した。
…ただ、その時戦闘のまっさい中であり、目の前に殺意剥き出しの怪物が私に殴りかかるところだったのだ。だが、私はそんなことに気が向かないほどお腹がすいていたため、必死でパンをかじり続け、その間に私はボコボコに殴られ意識を失い、二度と意識を取り戻すことはなかった…

<水人の息子Oの手記2、未完>(水棲の民変異術師死亡)
死亡届