ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl

『沼』。お世辞にも人の住むようなところではない。(中略)とある冒険者が名所となっている沼を訪れた時の話である。彼は炎に包まれた曲がった剣を振り回し口からは酸を吹き時折荷物から棒を取り出して棒の先から吹雪とか炎の弾とか出したり誰かに祈ったりして、沼の生態系をめちゃくちゃにしていった。彼を見た者によると、時折何か口ずさんでバサバサと飛んでおり、歩いてこの地を訪れる人にとって厄介なはずのぬかるみを彼は涼しげな顔で浮かんで冒険していたらしいという。
だが、彼はその沼で溺死体となって発見されている。かような者でも『沼』というものは恐ろしいものなのだ。最も飛べるはずの彼がなぜ溺死したのかは疑問の残るところではあるが…


<「水の恐怖」より抜粋>
*1ダンプ

*1:黄金ドラコニアン闘士、沼を攻略中にたまたま深い水の上にいた時に浮遊の呪文を唱えなおすのに失敗。そのターンで浮遊が切れて溺死。