変愚蛮怒
ふと、かの反感をもたらす存在が倒れた映像が浮かび上がる。
そう、かの者は「黒き略奪者」に闘技場で負けたのだ。だから残念なことにまだ生きている。
かの者、武器を有名な呪われたルーンソード『ストームブリンガー』を手に持ち替えた。
反感をもたらす者にとって、この呪われたルーンソードの持つ、味方や身内や親類をうっかり皆殺しにしてしまうという特性はなんの害にもならない。かの者にとって、自分の味方とは「完全に支配したペット」という意味であり、道具扱い。
だから、うっかり切り刻んでしまってもなんら問題はない。
そして、それ以外は排除するべき敵。なんら悪いことはない。
「みんなみんな、しんでしまえばともだちなーんーだー」
と、いう歌のとおり、死んで死体が残れば死者復活の杖で自分の「ともだち」にできる。
もちろんこの「ともだち」という意味は「完全に支配したペット」という意味である。
シャンブラーさんがお気に入りだったそうだが、さきほどの激戦でなくしたそうだ。
そんな呪われし者、…いつか死ぬだろう。
<常時反感能力者(6)>*1