ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

XAngband

ふと夢を見ていた。
ゴミでいっぱいになった部屋がある。いや、正確にはそれらはゴミではないが
いらないものなので実際のところゴミと同じ意味を持つ。
だったら捨てるべきだ。全てを持って行くことはできないのだから。
いらないものを投げ捨てて前を見てまっすぐ進む力。
前を見るのを忘れ、目の前の壁に自らぶつかり怪我をする者も。-more-


鬱、撃つ、突き刺さった矢を回収しながら、鬱屈した視線を床下に移す。
床下には今さっき撃ち殺した者が持っていた物がざっくばらんに転がっている。
彼はため息をつきながら、それらを鑑定していく。大抵はいらない物だ。
彼にはそれがどうせ要らない物であることがわかっていた。だったらはじめから調べずに壊したほうが早い。しかも、彼はこれ以上物を持つ余裕はなかったのだ。

もしかしたらそれが要る物であるかもしれないという希望か、それとも…
彼は結局そこにあったもの全てを床に転がした。

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