ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl

じめじめとした洞窟の中、ぼくは慎重にあたりを警戒しながら歩く。
足元に見慣れない護符を見つけた。本当ならこれを売ってこのまま帰りたいのだが、
そういうわけにはいかない。ぼくは、迷った末、それを首にかけた。呪われていない。よかった。
まだ、敵意のある物は見当たらないか。すると、叫び声がふいに聞こえる。気がつくと、ホブゴブリンが棍棒を持って向かってくる。並みの戦士ならば、なんとか戦えるだろうが、ぼくにはその棍棒でぺちゃんこになる未来が見えた。


ぼくは怯えて後ずさり、逃げ出す。しかし、奴は同じ速度で追っかけてくる。戦わなければ、ぼくは怯えながら、少しでも恐怖を払おうとたったひとつ覚えていてきた呪術の魔法、照明の呪文を唱える。奴が明るく照らし出される。すかさずその照らし出された奴めがけてぼくは投げ矢を投げた…が狙い外れ遠くにすっ飛ぶ、その隙に奴は目の前に…ぼくは慌てて右手に持っていたショートソードを振り回した。が、奴には効かず、ぼくは棍棒の一撃をもらう。これは痛い。死が見えた。が続けざまに振り回していたら、奴は息絶えた。


のはいいが、目の前に巨大なゴキブリが迫っていた。嫌だ。続けて剣を振り回す。


ワサワサワサワサ


気がついて、まだ立っているのはぼくだった。これで戦いに自信がついたのか、コウモリやねずみをなぎ払えているぼくがいた。次第に戦い方がわかってくる。そのうちに、さっき、強敵に見えたホブゴブリンもそこまでこわくはなくなった。


そうこうしているうちに、お腹がすいてくる。ぼくがここに持ち込んだ食べ物はパンの保存食一つだけだった。
中で肉の保存食も拾ったがこれらの食べ物はこれから先、生き残るのならば温存するべき食べ物だった。
目の前にはさっき倒したホブゴブリンの死体が、あれを切り取って食べれれば
…試してしまった。超まずい。とてもじゃないが空腹でないと食べられる代物ではないだろう。
でもこうやって食べ物を節約しないと生き残れない。


この階はおおよそ探索しつくした。他を探すならば階段で降りるしかない、ぼくは意を決して階段を下る、そこには4体ほどの敵が待ち構えていたぼくは慌てて階段を駆け上る。コボルトだけはついてきてぼくの退路を塞いだうえでダガーでプスリとしてくれたが、もうぼくの敵ではなく切り払った。でも怖いので他を探そう。


他の階段で降りた先は、コウモリがいるだけで何もない。すぐに下への階段が見つかるがそれ以外何も見当たらない。妙だし怖いがぼくは階段を下った。


階段で下ったさき、ホブゴブリンとゴブリンを1匹ずつ切り払う。今回は結構手強い打撃をもらう。よろめいているとこに、目の前にかわいい動物が向かってくる。奴は、「クワッカ」と呼ばれる動物。は、見かけはかわいいが油断ならない強敵な気がした。昔かわいいウサギに首をはねられたお侍の話を聞いたことがあるし。


…実際、奴はホブゴブリンより、そして手負いの自分よりは強かった。


ホビット呪術師LV1〜3、途中死亡故、未完>