Dungeon Crawl
じめじめとした沼地に巣くうドラゴン。ヒドラ。
ドラゴンは、毒ガス雲を放射し、毒に強くない者を確実に毒殺しにかかる。
ヒドラは首の数だけ攻撃し、強くない者はたちまち死かそれに近い状態になる上、うかつな斬撃は首が切れるがすぐに切れた分以上に首が増える。
1匹相手でも、彼にとっては強敵。それが、列を組んで彼に襲い掛かる。
彼は、それらが近づいてくるまでに、ありったけのワンドをぶつけるが、それだけでは当然進撃は止まらない。
彼はいったんテレポートで離脱する。
そうすると、あのドラゴンの群れは、侵入者を掃討しようとあちこちに散らばった。
そこであちこちに散らばった1匹ずつ各個撃破しようとする彼。
だが、1匹ずつでも彼にとっては強敵。しかも彼が止めを刺す前に、散らばった別の敵が現れる。
その別の敵の相手をしているうちに、前の敵は逃げ出して回復し、次の敵が瀕死になったころに再び彼に襲い掛かる。
結果、なかなか敵の数は減らない。
このように相当な苦戦を強いられる彼。しかし、踊る武器や混乱の手など、強力な呪術により、なんとか散らばったドラゴンをほとんど倒すことが出来たのだ。
さて、そんな恐ろしい生き物が、群れを成して護る物とは…
…その先には、『腐敗のルーン』が、ここにはあった。
ゾットのオーブに繋がる物のひとつであるといわれる物である。
【淵でもがく小さきものよ……】
<第22話:沼の護り手の先にある物>