ドヤジのメモ帳

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人狼BBSとコンプレックス

おおよそ2年前、こんなものがあることを知る。興味を持った私はログをてきとーに読み、
そして数日後、某村に実際に参加してみたのだ。
いくつかあるキャラの中から使いやすそうなキャラを選んで参加した。


結果は、負けだった。味方のキーマンがひどすぎて勝てない戦いだったが
自分としても味方の役に立てたかどうかは怪しい。いてもいなくてもどっちでもよかったのではないか?
また、そこでそこにいた、敵陣営のある一人のキャラロールにとても憤りを覚える。
刺したいキャラ。いつか私は精神的にあのキャラに勝ちたいと思った。


いろいろなキャラを試す。
狼を試した。私はうまい狼にはなれないことを知った。ちなみに狼で勝ったことは結局一度もない。
あの憤ったキャラロールに近いロールをしようとしてみた。ぜんぜんうまくいかなかった。
そして、私が使うキャラは、いつも周りのキャラとの関わりが希薄だった。
そうでない場合もあったが、必ず、「普通じゃない」ロールだった。


あの刺したいキャラとまた戦う機会があった。
でも、それに気づいた時、私はすでに死んでいた。
奴にとって、私は取るに足らない有象無象の一人。だった。
奴は知ってる仲で取るに足る人とだけ相手にして立ち去った。


私はあのようなゲームは、お互いに見ず知らずの人と遊ぶのが良いと思っている。
知り合い身内で固まっている状態で遊ぶのは正直好きじゃない。
でも、他の人は、安定したメンバーと遊びたい人のほうが多い。
私がいた人狼審問は次第に、次第に知り合い身内で固まることを推奨される場となる。
人狼BBSのコミュニティは当然本家の人狼BBSのほうが主流。本家人狼BBSで遊んでいた人たちは、そこで知り合い、人狼審問で身内で固まった。
システムのよさを重視して審問専門でいたことで、私はそこに入りそびれた。身内で固まっているのは嫌いだが、薄いつながり程度は持ちたかったらしい。


そのうちに私は次第に人狼から遠ざかる。人狼は負担が重かったのと、常連と新参との間の距離が遠くなっていることや、知り合った者同士のなあなあ馴れ合い空間化していること、に嫌気が差したためである。


人狼審問はこないだ閉鎖した。とはいえ、人狼というコミュニティは多方面に広がっている。
審問の代わりのシステムも既にあるそうだ。
けれども、私はきっと、もうあまりやりたがらないだろう。
そこでは、自分の弱いところ、コンプレックスはゲーム中にしっかり反映される。
周りとの関わりが希薄でいつまでも自分は新参と変わらなかった。
私はそこでは精神的に勝てないのだ。勝てないゲームはくそげーである。
そして、私はここで得たコンプレックスと悔しい思いを叩き潰すことができずに、時間とともに縮小していくのを待つ。私にコンプレックスを与えた奴は私のことなど知る由もなく、楽しくやっていることでしょう。と思うと悔しいけど、もはや時間が全てを流すのを待つのみ。今では戦うことさえできないから。


そうだ、コンプレックスは戦えるうちに戦っておこう。
きっとボロボロに負けるだけに違いないけどさ。


<しがない一人の人狼プレイヤーだった者のぼやき>