ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl   


守護者とドラゴンが列を成して守護者を先頭にして向かってくる。
これ以上後退するのは得策ではないと彼は、通路上で短剣を構えオカワル様に祈り応戦体制をとる。


守護者の猛攻をかわしつつ短剣振りかざす彼、そこへ後ろで構えていたアイスドラゴンがブレスを吐く。
そのブレスは彼めがけて放たれたものであったが、前線で戦っていた守護者をも貫いた。
守護者はそのブレスで凍結して砕ける。だがブレスは彼にも直撃した。いくつかの薬が凍結して砕けた。


このように相当の損害を出しながらも彼を追いかけていた敵が全て倒れた。さあ反撃だ。
そこへ足元の槍の罠から発射された投げ槍に目が留まる。


左下の広間に彼が戻った時、彼はいくつかのダンシングスピアを周りに躍らせて、敵に攻撃するように命じる。
乱戦。踊るスピアの攻撃をかわすその隙をついて彼の短剣が敵の急所に刺さる。
左下の広間も入り口の広間に近い敵はこのようにして倒れていった。


だが、その広間の奥には太古のリッチが待ち構えていた。
太古のリッチは呪文を唱え、ダンシングスピアにかけられていた呪文を解除。彼の周りを踊っていたスピアは床にカランと落ちた。


わずかな動揺、だが、奴は強敵には違いないが一度倒したことのある相手。奴には必殺の呪文がある。
「静寂」…あたりから全ての音が消える。その呪文で彼は自慢の魔法という武器を失う。
それでも太古のリッチ。彼の短剣は容易には通らない。


だが、所詮魔法を封じられた魔道師。しばらくして、奴も崩れ去る。
これで左下の大広間の敵は全て倒したようだ。先を見渡すと、左上の大広間と直接繋がっているのが見える。
通路のようなものはなく直接繋がっているために、もしまたさっきのように大量に押し寄せてくる敵がいて
各個撃破するためには、下中央の大広間まで戻らないといけないようである。
間に怪しい像が2つ、彼を見張っているように置かれているが、どうやらただの飾りものらしい。


【淵でもがく小さきものよ……】

<第44話:別の意味での諸刃>