ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl   


★ゾットのオーブ、がここにあると確信したならば、後は手に入れるだけである。
だが、おいそれとテレポートなどで突入するのはあまりにも危険。オーブが収められているような大広間である。大量の敵に囲まれて死ぬのが目に見えている。
ここの敵のほとんどと戦うことになるだろうが、入り口から立ち入って退路を確保しながらゆっくり進入するのが無難であろう。


彼は入り口の最初の大広間を見渡す。
そこには、オーブの守護者が仁王立ちで構えている。目が合ってしまう。気づかれた。
撤退する彼。追いかけてくる守護者。守護者は巨体の割に素早い。


その守護者をなんとか倒した彼。だが、戻ってきて再び入り口の大広間を見渡すと
オーブの守護者が数体群がっていた。あの守護者はここでは雑兵なのだ。
それだけでなく、何匹かのドラゴンも見える。



狼狽。だが幸いなことに気づく。奴らは…さっきの守護者を除けば彼という侵入者の存在に気づいていないようである。
彼は透明化し、奴らにゆっくりと近づく。気づかない。短剣で急所を刺す。
奴らをこのようにして全て不意打ちの一撃で倒すことに成功する。


こうしてなんとか入り口の部分、下側中央の大広間を制圧したのである。まず一息。
さて、ここで二手に分かれている。
罠感知の魔法を唱えると、どちらの道にも罠が仕掛けられていた。


左には投げ槍と地形忘却の罠。右には恐るべきゾットの罠。
彼は左の道を選んだ。その先、位置的には左下にあたる場所、の大広間には、守護者とドラゴンと闇エルフの高位術師らが集団で待ち構えている。


同じように透明化して不意打ちで一体一体倒していこうとする彼。だが、4体ほどしとめたところで敵に気づかれてしまう。
咆哮。あたりの全てが怒りに包まれる。


彼は逃げ道にいた忿怒せる蛾をとりあえず切り潰し、入り口のある大広間に撤退。奴らとどう戦えばいいのか。
そうこうしているうちに、守護者とドラゴンが列を成して迫ってきている。


【淵でもがく小さきものよ……】

<第43話:守護者という名の巨体雑兵どもども>