ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl

十分に強くなり準備を整えた『ハイエルフの狩人』にとっても、パンデモニウムは恐怖と危険が入り混じる場所だった。


お前に悪い突然変異をもたらす悪魔、その突然変異攻撃は耐突然変異の護符が防ぐからよい。
問題は、生き物である限り防げない2つの攻撃をしてくる上位悪魔がいることである。
1つめが、地獄の業火、地獄の炎は普通の炎とは違うという理屈で、お前の炎耐性は役に立たない。必中。だいたい30ダメージぐらい食らい、ダメージのばらつきもあるので危険だがどうしようもない。
2つめが、生き物のHPを半減させる苦痛の紋章。必中。2回食らうとHPが1/4、およそ120ダメージを食らい瀕死になる計算になる。
神罰のダブルソードはたしかに悪魔に対してかなりの威力を発揮したが、地獄の業火や苦痛の紋章を放つ上位悪魔に対して、それらを放たれる前に奴らをしとめるほど、にはさすがに強くなかった。


ここは出口が見つからない限り出られない。エリヴィロン様に大いなる癒しを必死に求めながらさまよう。
気がつくと、大いなる癒しを使いすぎて、肝心の大いなる癒しが使えなくなった。
大いなる癒しが使えないのでは生命に関わる。お前は必死に出口を求め俊足で走り上位悪魔を避け、なんとか運よく出口を見つけ脱出。
さまよっている間に輝きのルーンを手に入れたという成果もあったが、ここで探索しているとそのうち死ぬだろう。お前はここの探索を打ち切った。



パンデモニウムがあまりにも危険なので、同じく出口が見つからない限り出られないけれど、こちらのほうが敵が弱い分まだマシと思い、アビスをさまよってみる。…深淵のルーンが見つかるといいな。と思いながら
しかし、上位悪魔の数は少ないものの、中程度の悪魔が敵で攻めて来て鬱陶しい。しかもここはあまりにも混沌とした地形過ぎる。溶岩と水と壁がぐちゃぐちゃに入り混じる地形。落ちているアイテムも結構少なく、探索には不向きであることがわかった。


5〜6回ほどさまよったが、たまに出てくる強敵にどきりとすることもある割に深淵のルーンもその他のいいアイテムもそうそう見つからない。お前はここの探索を打ち切った。


早業の弓やルーンなどを求めて「その場所」をさまよっているうちに次第に「その場所」に捕らわれて「その場所」に「しまわれてしまう」わけにはいかないのだ。


<28:パンデモニウム&アビス>