ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

XAngband

その聖騎士は悩んでいた。常々より輝けるものに限界を感じていたし、そこでは得られない恩恵を彼は欲しがったのだ。そこで彼はそこから変わる先を探す。しかし、周りに見つかる、正確には見受けられるものは、結局のところ、回りの状況的にも自分の外面的にも自分の内面的にもそこには自分が存在することは許されてはいなかった。ように見えた。
…おとなしくオカワル様あたりに乗り換えてもおそらく問題がないので嘘だね。


十分に強力な者ほど、さらに強力になるためにさらなる強さを求める。
エゴ装備を大金を払って、銘を入れて強化する。
そんな者に、…彼はもともとかなり長命で強力な種族であったが…自らをより長命で強力、ただし光を極度に恐れるようになってしまうが、さらに毒も冷気の耐性も自らの体に備え、暗黒で完全に覆われた狂気に耐えうる者に変えてしまう。そんな物を手に入れたのだ。
「URYYYYYYYYY!」とか言う幻聴が聞こえた。
しかし、彼は考えた末、やめた。自分と、自分の職業を考えたら、適正的に今のままのほうが強いことに気がついたのだ。
もっとも、彼は結局のところ凡庸な人間などではなかったから、そうしたのかもしれない。もし、凡庸な人間などだったら迷わず使っていただろう。その凡庸さを特別に感じて貫き通す理念を持っていれば別だが。

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