ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl   


 オークの鉱山
 そこで起きた恐ろしい怪奇現象
 一陣の風が吹いたとき、生けるオークは動かない屍へと変わる。
 誰もその真の理由を知らない。なぜなら…


オークの鉱山。1層[2,4]地区および2層[5,3]地区のオークの小隊がこの謎の怪奇現象で、あっという間に全滅していた。


全滅させたのは、かのホビットだった。
彼は、発動させることによって透明になることができる特別な鈍器を拾ったのだ。
彼は、オークの鉱山入り口でその鈍器で透明になり、透明で気づかれないうちに、
サクサクッとどんな屈強なオークも不意の一撃で刺し殺したのだ。


刺し殺された全てのオークは、刺し殺される寸前までそれに気づかず、そして気づいた時には既に死んでいた。


颯爽と駆け抜ける彼、透明化が解けたとき、彼にいくらか血がついていたが、それは全て返り血だった。


……しかし、その彼も、この、自らが傷つかない戦い方、透明化暗殺、による代償を払うことになる。


【淵でもがく小さきものよ……】
<第7話:透明化鈍器とその代償>