ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl   


蜂の巣に築いたベースキャンプに戻ってきた彼は、ぼろぼろになったグローブと靴を床にたたきつけた。
そのグローブと靴はになっており、もはや完全に防具としての体をなしていなかった。


酸のブロブにやられたのだ。
変身能力者を倒しあぐねていたら、奴はよりにもよって酸のブロブに変化した。
そして、強酸を放射。かわせず、防具が損傷を受ける。


あわてて、ワンドなどで応戦するも、奴はしぶとい。強酸を放射する勢いも衰えず。


奴をなんとか倒した頃には、グローブと靴が防御力がマイナスになるほどの損傷を受け、兜も防御力がなくなっていた。
それぞれ、グローブは腕力をもたらす、靴は浮遊能力をもたらす、兜は霊視能力をもたらす特別な品々だったのだが、あまりにぼろぼろになっていてグローブと靴は使い続けることをあきらめた。


彼は、悪態をつきながら代わりの物を身につけ、再び戦いに向かう。


【淵でもがく小さきものよ……】

<第34話:俺の防具はボロボロだ>