ドヤジのメモ帳

ドヤジのメモ帳

Dungeon Crawl

私の目の前にはヒドラがいる。8つも首を持ち、首の数だけ鋭い牙を私に向けて迫る。
コイツの厄介なところは、剣や斧などの切る武器で攻撃を加えた場合、首を切り取れるのだが、火気を当てずに首を切った場合、即座に2つの首が生えてきて、攻撃がより激しくなるうえに回復してしまうということである。
鈍器や槍など、切らない武器ならば、首は切れない代わりに首が増えることもない。
最も、熟練の戦士でなければ奴に接近戦を挑むべきではないのだが。


そして困ったことに、私の武器は普通のブロードアックスである。鈍器や槍などの武器はもっていない。
ファイアボールや凍結のワンドを持っているのでこれらのワンドで排除することも考えたが、ワンドは必殺の武器。できるだけ温存しておきたい。


そこで、私は影のランタンを構えた。これは暗黒のアイテム。私がランタンを構えると私の視界は闇につつまれた。
ヒドラが私に襲い掛かる。私は逃げるようにヒドラがら距離をとる。
そうしているうちに、シャドウが何匹か、私の前に僕として呼び出される。このシャドウでヒドラを排除しようというのだ。


…だが、シャドウはちょっと弱すぎた。ヒドラに攻撃されるとあっという間に消え去る。ヒドラに傷を負わせるもヒドラは自然回復力が高く、シャドウの攻撃力では奴を殺すに至らない。そのうちに、ヒドラは私に追いついてきた。危ない!
しかたがないので、私は凍結のワンドを2〜3振り。なんとかヒドラを倒した。
あれ?…はじめからワンドを振って倒した場合と結果的には変わらなかったのである。


このような感じで私は獣の棲み家を制圧した。幸いなことに酸を吐く植物には遭遇せずにすんだ。
私は次は沼か蛇穴か蜂の巣のどこかに向かうつもりである。


ここまでの間に、ソベー様からはそれなりの数のデッキを頂く。
私はこれらのデッキを、もらうそばから適当にためし引きをした後、ハイリスクな物をベースキャンプに保管し、ローリスクな物を戦闘補助用に持ち歩いている。
ためし引きというのは結構危険な行いである。懸命な冒険者はするべきではない。
私は幸運なことに、これまでのところ、急に飢餓に襲われる以上の危険なことは起きていないが。